Cycle
労働人生が3年サイクルで転機を迎える、と最近複数の人がつぶやいているのを見た。
振り返ってみると、自分もそうであった。
一つ目のサイクルでは新たなレールへの移行期間であり、
二つ目のサイクルでは乗換が完了して新たなレールで走り始めた。
今年で3週目に突入するが、トータルでみるとまだまだ先は長い。
最後のサイクルを迎えた時、どれくらいこの世界が変わっているのだろう。
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最近数学者の方が書いた「コンピュータが仕事を奪う」という本を読んだ。
タイトルは少し仰々しいが、コンピュータが得意・不得意な作業を数学的な見地から分かりやすく説明している良書だと思う。
コンピュータが苦手とする作業だが人間には判別ができる操作を安い労働コストで大量のデータを集積してコンピュータに学習させるデータを補助するメカニカルタルクという言葉が印象的だった。一方コンピュータが自発的に何かを新しく作り上げることはできない。一方コンピュータに何をさせたいのかというインプットには人間の「思い」が必要であるであることも指摘されていた。
コンピュータを使うものと使われる者に世界は遅かれ早かれ来るだろう。
そのコンピュータも抽象的な思考や論理と言語を駆使した高度な思考は苦手だという。なぜならその枠組みまではコンピュータ自ら設定することはできないからだ。
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3年というサークルを回りながらも、いつ追い抜かれるのかは分からない。同じ道を走っていれば、背中が見えたと思ったらあっという間に追い抜かされていることだろう。
考え続けよう。生きるために。