国立競技場スタジアムツアー
7月から解体工事が始まる国立競技場のスタジアムツアーに行ってきました。
1964年の東京オリンピック開催のために、前身である「明治神宮外苑競技場」から生まれ変わり、1958年に完成した国立競技場。その長い歴史の中で、世界記録や記憶に残るドラマが生まれ、多くの人々に親しまれてきました。今、2020年の東京オリンピック開催に向けて、56年の生涯に幕を閉じようとしています。
「新国立競技場」建設に向けて、2014年7月から解体工事がはじまります。日本スポーツ振興センターではSAYONARA国立競技場プロジェクトとしてスタジアムツアーを実施し、たくさんの方々に56年の歴史に触れていただきたいと考えています。
国立競技場の場所は知っていましたが、実際に訪れるのは今回が初めて。
今の競技場を訪れるのは最後になる(であろう)だろう、ということで訪れることにしました。
団体でなければ直前の申し込みは不要、
ツアー開催日は上のリンク参照(競技場でのイベントがない日に開催されている模様)
ツアー時間は午前、午後共に1回でどちらも約1.5時間程度です。
当日は曇り・一時雨でした。ほとんど屋外にいることが多いので冷えない格好で参加することをお勧めします。
・入場パス
入場料を支払うと上記のパスと競技場のポストカード一式がもらえます。
アクセス可能場所は
B:チーム更衣室、室内ウォームアップエリア
D:VIPスタンド、聖火台
E:1964年東京五輪優勝者銘盤、1991年世界陸上優勝者銘盤(いずれも屋外に設置)
G:記者階段、ラウンジA (入口部分)
この日のツアーの巡回順は
G(入口)→E→フィールド→B→D の順番でした。
・フィールド
天然芝の部分は入れませんが、雨が降っていたので草むらの独特の匂いを
久しぶりに嗅ぎました。どこか懐かしい。
フィールドは入ってみると、予想していたほど大きくないなと感じる。
・屋外の座席
整然とならんでいる。恐らく坐ったら隣の人とは肩がついてしまうかもしれない
ほどでしたが、屋外なので多少触れてしまう分、暖をとる効果もあるのかもしれません。
・ロイヤルボックス席
天井には雨をしのぐ覆いがありましたが、それでも半屋外のような形なので、その中で観戦するのは相当寒いと思われます。近くにはエレベータあり。
・聖火台付近より
競技場のフィールドに立つと客席との距離が近いな、と感じるも、聖火台(観客席の一番奥)から見るフィールドは遠いな、という意識のずれがあった。(恐らく上から見るのと下から見るのとでは見える情報量が違うからなのだろう)
ちなみに、新しいい国立競技場には屋根がつくので、このような景色は望めなくなる。
晴れた日は遠くに富士山が見えるという。
・電光掲示板
競技場の外周と同じく緩いカーブを描いているのがいい。
・聖火台にて解散
人のいない競技場はどこか物悲しい雰囲気になる。
傘は持ってきていたものの、ほとんど屋外だったので予想以上に体が冷えていた。
参加する前は特に思い入れはなかったものの、結果、参加してよかったです。
建設されてから約60年という期間が長いのか短いのか、というと少し短いような気もしますが、あちらこちらに補強工事も見られましたし、一年中ほぼ吹きっ晒しの状態で使用され続けることのダメージはあるのでしょう。
数年後の新しい競技場を静かに待ちたいと思います。