まいにち。まいにち。

「誰からも頼まれもしない」ことを勝手にしよう(森博嗣)

かわらない人

昨日久しぶりに大学の同期と飲み会をした。

最も最近会った人では約2年、中には卒業以来会っていない人だと6年近くになる。

まだみんな20代なので、それほど見た目にはかわってはいないのだけれど、どことなく表情にそれぞれ憂いと一週間の勤務を終えた疲労感を漂わせて集まっていた。

話を始めると、仕事の話だったり、結婚の話が出たりするのだけれど、自分が今回の集まりで一番会いたかったのは変わらない人だった。

その人は大学卒業後、地方公務員として働いているのだが、大学で話していた時とほとんど変わらない。ストレートな髪型も、新しいものを見たときの驚き方も、抑揚のある、けれど訛らりのない話し方も。

その一方で見た目は変わらないけれど、話し始めると会社ではこういう話し方をしているのだろうな(自分の立場によって使う言葉を変えるなど)、ということが言葉の端から見て取れて、少し残念な気持ちになる人もいた。

普段やり取りする職場の人と話すにつれて、言葉遣いが変わってくるのは仕方ないことなのかもしれない。時には押しや根拠のない自信も必要なのかもしれない。

けど、その人は変わっていなかった。

大学と同じ時のように誰とも分け隔てなく話し、笑い、そして別れた。

同期の中で一番活躍しているのが彼なのだが、そんなそぶりを全く見せなかった。

そしてそんな彼とまた同じ雰囲気の中で話が出来るように自分も心がけようと思った。