まいにち。まいにち。

「誰からも頼まれもしない」ことを勝手にしよう(森博嗣)

浮足

W杯で日本代表がGLで敗退した。

 
コートジボーワールに逆転負けし、一人少ないギリシャに同点、勝利をかけたコロンビアに大敗と
点差だけみれば8年前のドイツ大会と変わっていないように見える。
 
だからといって、8年前と何も変わっているわけではない。
多くの選手が海外のクラブでプレーするようになり、注目を集める選手も増えてきている。
 
選手個人個人の能力は上がってきてはいるが、それは何も日本だけではなく、世界も同じように力をつけてきている。世界の壁、と揶揄されることもあるが、最初にW杯に出場した時に感じた差とは全く同じではないだろう。確実に差はあるけれども、それは少しずつ縮まっていくはずだ。それでも、直ぐに追いつき、追い越せるわけではないだろう。
 
最初にW杯に出場したとき、今となっては非常に楽観的な予想で、1勝はできるだろう、と思いつつ結局3戦全敗し、辛酸を舐めた。
今回も、GLの対戦国はランキング上位であったが、目に飛び込んでくるニュースはどれも楽観的(リップサービスもあるかもしれないが)今回は行ける、というものが多かったと思う(そういうニュースばかりを見ていると、ひょっとすると・・・という浮足だった楽観的な期待が頭の中を占める、蓋を開けてみると日本の得意とする戦術が機能していなかった)
 
本番前の親善試合がうまくいき過ぎた結果、修正されず、本番で欠点が露呈してしまったこともあるだろう。
また、相手チームの対策を十分に練っていなかったことも考えられる。(もしくは練っていたとしても、相手側がそれを上回っている)
 

 

 
一朝一夕で世界と互角に渡り合えるわけではない。けれども、今回の大会で出た欠点を次回への第一歩になるだろう。幸い技術の進歩もあって、試合で戦術の弱みも見ることができるようになっている。
 
一番いけないことが精神論に終始してしまうことで、「勝ちたい気持ちが足りなかった」という気持ちに終始することだ。精神面の問題もゼロではないだろうが、曖昧な理由を求めるよりも、現実に何が足りなかったのかを見ていた側がきちんと指摘する必要があるだろう。
 
 
4年後のチームを静かに見守りたい。