まいにち。まいにち。

「誰からも頼まれもしない」ことを勝手にしよう(森博嗣)

承前

「時が解決する」という言葉は普段当たり前に使ってしまうけれども、向き合わずして解決することはない。解決したとすればただ単に忘れているだけだ。
とはいえ、予想もしえない出来事を目の前にした時には起きていることにただただ釘付けになるしかなかった。
 
時間を置くことは解決にはならない。けれども最初に目にした時よりも少しだけ冷静になることが出来る。
忘れる、ことはないけれども、どこかで折り合いをつけていかなくてはいけない。生きるためには。
 
少しだけ冷静になったときに思ったのは、「知らない」、ということだった。今何が起きているのかはリアルタイムでわかる。けれども、長い時間蓄積されてそれが一度に表層として一つの出来事として起きた時に、それはいつのことに戻ればよいのだろうか。結果として毎日のように消費するニュースとは違う長さで見る必要があった。
 
過去があっての今。過去から分断された今。
 
それが今年読んだ本で印象に残った本を思い出しながら思うことだ。