まいにち。まいにち。

「誰からも頼まれもしない」ことを勝手にしよう(森博嗣)

優生学と人間社会

優生学というと直ぐにナチスの民族浄化政策を思い浮かべるようになったのはいつのことだろうか。 恐らく最初にナチスという存在を知ったのは手塚治のアドルフに告ぐという漫画を読んだ時だが、その時の強烈な印象が、優生学が彼らによって引き起こされたもの…

閾値

閾値(いきち、しきいち):境界、一定の範囲のこと 最近発売された新型のiPhoneに関連した画像で気になったものがあった。 それは、「おそらく新しいiPhoneを使って何をしたいですか?」という問いに対し、その体つきの良いサングラスをかけた男性は「おば…

「まなざし」

以前読んだ新聞のコラムにこんな内容があった。(木内昇「創作される運命」より) 日頃よく訪れるスーパーに買い物に行った時、書いている小説に登場する人物に似た人を見つけた。 それからというもの、そのスーパーに行く度にその人が目についた。しかし、…

金沢にて

遅い夏季休暇で2泊3日で金沢を旅行してきました。 金沢を選んだ理由はこれといってなかったのですが、海外には何度か行っているのに、 日本ではまだ訪れたことがない箇所がいくつもあることと(日本海側および広島県より西側)、 そして、いつかは訪れたいと…

葉ワサビ

葉ワサビ、という寿司ネタを知ったのはある立ち食い寿司でのことだった。 近くにいた二人連れの客の帰り際に「葉ワサビおいしかったね」の一言が耳に入ってしまったので、とたんに試してみざるを得なくなった。 全く知らない赤の他人にもかかわらずそういう…

曖昧な言葉達

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから 性格に気をつけなさい、それはいつか運命にな…

トウキョウソナタ

沿線に住む家族4人の物語、健康機器メーカーに勤める父親と専業主婦の母親、長男は大学生、次男は小学生という家族構成である。テーマは一言で言うならば、家庭崩壊になるのだろうか。父親は健康機器メーカーの総務課長を務める大黒柱であり、父親であること…

思い出のマーニー

思い出のマーニーを見てきた。 病弱で人付き合いが苦手な主人公が療養先でマーニーと出会い、友情を築くことで少しだけ成長する話だ。 予告編を最初見た時の印象では主人公の髪型で少年と勘違いをしていて、水辺の向こうのお屋敷にいる少女:マーニーとの出…

浮足

W杯で日本代表がGLで敗退した。 コートジボーワールに逆転負けし、一人少ないギリシャに同点、勝利をかけたコロンビアに大敗と 点差だけみれば8年前のドイツ大会と変わっていないように見える。 だからといって、8年前と何も変わっているわけではない。 多く…

「そこじゃない」機能

先日2年ほど使っていたスマートフォン(Samsung製)が壊れたので修理に出した。 その間の代わりの機器として日本製のスマートフォンを使うことになった。 調べてみるとほとんど同じころに出た機種であったが、使い心地は全く違っていた。 使い慣れない、とい…

責任とおもてなし

通勤で使用しているターミナル駅がしばらくの間工事中である。その間工事が始まる前よりも通行のスペースが狭くなっている。複数の路線に接続する駅なのでラッシュ時には人が入り乱れて入るものの、一定間隔で整理員(警備員?)がラッシュ時の人の流れを捌…

Stay in Italy

イタリアを1週間ほど旅をした。 計画の当初の目的はポンペイ遺跡を見たいと思いながら計画を立て始めたけれども、計画を立て始めるのが遅かったことと、旅行本に書かれている南イタリアの治安の悪さを気にしすぎた結果、北イタリアのミラノとフィレンツェを…

サービスの行方

先日近所のドラッグストアで菓子を買った。同じ商品の味違いのものだった。 レジで商品を渡した時、対応した店員は金額を伝えた後 「おまとめしてよろしいですか?」 といった。 その店員がどのような意図で行ったのか分からなかった。同じ菓子なのに、何故…

国立競技場スタジアムツアー

7月から解体工事が始まる国立競技場のスタジアムツアーに行ってきました。 スタジアムツアー 1964年の東京オリンピック開催のために、前身である「明治神宮外苑競技場」から生まれ変わり、1958年に完成した国立競技場。その長い歴史の中で、世界記録や記憶に…

一寸先の想像

新聞でこの事件のことを知ったのだが、わざわざ紙面を割いてまで伝えるニュースなのだろうと疑問に思った。 消防士「火災、マジ勘弁」と投稿 茨城、ツイッターに - 47NEWS(よんななニュース) あくまで想像であるが、通報者と消防士の立場を考えてみる。 通…

Cycle

労働人生が3年サイクルで転機を迎える、と最近複数の人がつぶやいているのを見た。 振り返ってみると、自分もそうであった。 一つ目のサイクルでは新たなレールへの移行期間であり、 二つ目のサイクルでは乗換が完了して新たなレールで走り始めた。 今年で…

3年前

その時は家にいて、出かける準備をしていた。 丁度1週間ほど前に引っ越しを済ませて4月から新しい環境を迎えるための休暇期間だった。 それまで幾度となく遭遇していたが、いつも通り、何とかしばらくしたら静まるだろうと思っていた。しかし、中々揺れは収…

すべての人生がすばらしい、の裏にあるもの

【公式】「すべての人生が、すばらしい。」リクルートポイントCM (120秒) - YouTube 「人生は一本道のマラソンなんかじゃない、人それぞれに選ぶ道がある。」 「誰だ人生をマラソンといったのは」 はじめてみたときは素直にいいCMだとは思った。なんだか背…

「指を置く」展

銀座グラフィックギャラリー(ggg)で28日まで開催中の「指を置く」展を見てきた。 正しくは見てきた、というより体験してきたというべきか。 単に目で見るだけではなく、身体の一部(指)を展示物に触れて体感するからだ。 ギンザ・グラフィック・ギャラリ…

プライオリティ

昨日の天候不順が原因なのか都知事選の投票率は前回よりも下がりそうである。 投票に行かなかった人が最初から行くつもりがなかったのかそれとも熟慮した結果なのかはわからない。 投票をもっと手軽にできるようにするシステムの開発はしていかなくてはいけ…

信仰の現場

ナンシー関という芸能人のハンコを作ったり、また彼らを毒舌で批評したりしている人がいたのはなんとなく知っていた。ずいぶん前に亡くなったこともニュースで聞いたような気がする。しかしその頃芸能に特に興味もなかったので、とりたててすすんで読みたい…

田邊優貴子さんの話を聞いてきた

極地でフィールドワークを行いながら研究をしている田邊優貴子さんの話を聞いてきた。 地球の果てに広がる森、小宇宙としての南極湖沼 | イベント | d-labo 田邊さんはこれまで定期的に北極や南極の極地に調査に出かけている。 最初に研究者を選んだきっかけ…

ブラインドネス

最近久しぶりに眼科に行き、ドライアイ用の目薬を処方してもらった。 元々胃薬に使われていた成分が目の乾燥の修復にも効くことがわかり、承認がおりて処方されるようになったという。 普段使用している目薬は無色透明が当たり前だったけれどこの眼薬は白濁…

時代と自由

木内昇の「漂砂(ひょうさ)のうたう」を読んだ。木内さんの本は昨年新聞のコラムで知るようになってから好きな作家の一人になった。「漂砂のうたう」は直木賞を受賞した作品で彼女の代表作ではあったものの、これまでしばらく読まずにいた。理由としては時…

夏⇔秋

暦上は秋なのだろうが、ここのところ秋という感じがしない。蝉はもうとっくにいなくなり、夜は虫の音が聞こえているのに、昼間はぐずついた曇り空が続いている。 夏はここ数年で大きく変わり、毎日のように夕立がおとずれる。 少しずつ気温も下がってきてい…

回り道

大きな回り道をしてまた元に戻ってつつある感じがする。 とはいえ、スタートした時と同じ所ではなく、寄り道した分スタートの位置からは下がっているのかもしれない。 ただ、他の所で寄り道した時に体験した事柄は蓄えてある。初めて走り出した時のようなス…

7年後とその先の事

7年後の開催国になった。 別の国と予想していた私は、その結果をTwitterのタイムラインで確認した時、自分の予想が外れて残念だいう気持ちと同時に、数年前に生で体験したあの何とも言えない一体感を思いだしてそれを身近で味わえる機会ができたことへの嬉し…

孤独になるために旅をする

近頃旅に出たい欲が高まっている。 理由が体が知っている。疲れのようなだるさではなく、何となくそわそわし始める。 何かの外圧から逃げだすために旅をしたいと思うのではなく、どちらかというと体の内側からふつふつとわき上がってくる。なので、旅をする…

The Wind Rises

風立ちぬを見てきた。 これまでいくつものジブリ作品を見ているけれど、これまでは嫌いではないけれども、全体を通して特別に思い入れのある作品はなかったけれど、今回の作品は初めて観終わった時に今までのジブリ作品とは違うことにまず驚き、今日改めて2…

世界報道写真展

この季節になると毎年恵比寿の写美(東京都写真美術館)で行われる世界報道写真展を見に行く。 その名の通り、昨年世界で起きた出来事をテーマに撮られた報道写真を分野別に優れたものを見ることができる。 写美や報道写真展協賛の日本語のサイトでは一部し…